2019年7月27日 (仮訳)形態および分子により証拠づけられた中国熱帯域産の新種、Porpomyces submucidus Wu, F., Yuan, Y. & Zhao, C-L. 2015. Porpomyces submucidus (Hydnodontaceae, Basidiomycota), a new species from tropical China based on morphological and molecular evidence. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.230.1.5 [Accessed July 27, 2019] 【R3-06440】2019/7/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省において被子植物の材に発生した菌を検討し、Porpomyces submucidusとして新種記載した。 本種は子実体が背着生で白色~クリーム色、孔口が小型、根状菌糸束を有し、1菌糸型で担子胞子が楕円形薄壁であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析で形態的に類似するP. mucidusと異なる系統を形成した。 中国海南省楽東リー族自治県尖峰嶺自然保護区 (新種) Porpomyces submucidus F. Wu & C.L. Zhao 語源…Porpomyces mucidus類似の 【よく似た種との区別】 Porpomyces mucidus 中国に分布する 形態的に類似している(当初この種に暫定的に同定された) ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリア、フィンランドにおける分布が知られている 本種と異なりトウヒ属植物などを宿主とする 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり子実層に大型の結晶を含む 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なりシスチジオールを有する 本種と異なり菌糸に大型の結晶を伴う ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rigidoporus minutus 中国に分布する 形態的に類似している(野外で混同のおそれがある) 子実体が背着生 子実体が白色 孔口が小型 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 本種と異なり菌糸が凝集する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Trechispora spp. 菌糸構成が類似している 本種と異なり担子胞子表面が小刺状 本種と異なり菌糸にほとんどの場合結晶を伴う